【歴史と由来、特徴】
金は人類が最初に発見した金属と言われ、普通の状態ではさびることがない、きわめて科学的に安定な鉱物です。
その不変の輝きを永遠に保つものとして、権力、富、力の象徴、また太陽になぞらえて神の象徴とされ古代から人類に尊ばれています。
gold の語源は、ゲルマン語の gulthがもとになっており、その他いろいろな原種族での呼び名 (エジプト語 nub、ヘブライ語 charuz、インドペルシャ語 hirany、アッシリア語 hurasu、梵語(サンスクリット) ush-asa、スラブ語 zlato) などがありますが、いずれも黄色いまたはキラキラ輝くもの、という意味を持っています。漢字の 「金」 も象形上 「土」 の中で輝くもの 「ハ」 の下部に、発音表示を合成してできたものと言われています。金属状態の自然金として比較的産出されやすく、その方法にはおもに砂金と山金の2タイプに分けられ、自然金として産出された金のうち、色が淡いものには大量に銀が含まれていることがあります。自然金として産出した金は、まず精製され不純物を取り除いて純金インゴットなどに加工され商品化、流通されます。
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【刻印・ホールマークについて】
金の品位証明純制度の発祥はイギリスのホールマーク制度とされ、イギリスの金匠会館(ゴールドスミスホール)において刻印が打たれたことを由来としています。日本では1926年4月に東京貴金属検定所によってこの制度が取り入れられ、その後造幣局に引き継がれ、造幣局による証明記号が生まれましたが、日本の検定制度は任意制度のため、造幣局の刻印検定を得ずに刻印を打つことができるため、メーカーのマークのみをもって証明のかわりとしたり、品位の数字表示のみの場合も多く見受けられます。このように金製品のカラット表記には、24分率と千分率があり、その刻印の表記方法は国によってさまざます。
金インゴット、ゴールドバーなどに押される刻印は、千分率表記の 999.9 が採用されています。(1000グラム成分中999.9グラムがAu、つまり限りなく純金である事を保障するという意)
大美純金堂では、おもに純金ジュエリーにはこの純金インゴットに採用されている、千分率表記の 999.9表記を採用しています。(一部、純金丸カンなどの特注部品においては、K24などの24分率表記が採用されているものもあります。) |
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【貴金属の鑑定】
貴金属の鑑定においては、厳密な意味において、その貴金属自体を非破壊で機械鑑定をすることは現状では基本的には不可能であるといえます。(蛍光X線分析装置使用による鑑定機を使用する場合は非破壊でも可能ですが、この機械は非常に高価なうえ放射線を厳重に管理する必要がありますため、あまり一般的な方法でははありません)たとえば純金をいったん他の金属と混ぜて18金の混合金リングを精製した場合、そこから純金に戻すことは不可能で、リングを破壊して精製機にかけ、再溶解後にAu,Ag,Cuなどの元素ごとに振り分ける(分析する)するしかありません。
実際にジュエリーを金属重量単位で地金価格として買い取ってもらう(俗にいうツブシ)ような時にはこの方法でかまいませんが、この方法では完全にリングは破壊されてしまいますため、お手持ちのジュエリーがほんものなのか、なるべく製品にキズや破損をおこさない状態で、だいたいの鑑定をしたい、という時にはおもに以下のような鑑定方法が用いられます。
(日)外観の観察
(月)刻印の観察
(火)比重のチェック
(水)試金石法(タッチストーン法)
(木)蛍光X線分析装置
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● 鑑定方法につきましては、技術の進歩により日進月歩しておりますが、こちらに個々の内容について簡単にご説明いたします。
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(日)外観の観察
金、銀、プラチナなどの固有の色調や質感などを観察します。表面が汚れている場合には、地金の色調を正確につかむことができませんので、ベンジンなどで脱脂したり、希硫酸で表面を洗ってから行います。 |
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(月)刻印の観察
品位などの刻印表記がある場合にはそれを観察します。特にゴールドバーやインゴットなどの地金塊の場合には、溶解業者(melter) と検定業者(assayer) のマークや重さ、インゴットシリアル番号なども観察の対象となります。 |
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(火)比重の測定
同じ大きさの金属塊でもその金属の品位や種類によって重さが異なります。(下表参照)
金属の種類 |
24分率品位 |
密度(g/cm3) |
Au |
24金(純金) |
19.3 |
75Au - 12.5Ag − Cu |
18金(金と銀、銅の混合金属) |
15.7 |
Pt |
プラチナ |
21.45 |
Ag |
銀 |
10.5 |
例えば同じサイズのリングでも、密度が高い金属では重量が増してずっしりと重く感じます。プラチナは純金より重く、純金は18金より重くなります。これを利用して、比重を計算することで鑑定の目安とすることができます。鑑定方法としては、対象金属の空気中の重さ(W) と水中の重さ(A) 品物を水中で計った重さ(B) テグスなどの吊るした条件の重さ(t) 大気の密度(a) 水の密度(b) を算出して、下の計算式にあてはめることで、品物の密度を計算することができます。
計算式 : d=W÷(W-A)xb=W(W-B+t)x(b-a)+a
体積から重さを計りますので、金塊などの測定にはかなり正確な数値を出すことができますが、細かな細工が施されたジュエリーや、鋳造タイプの地金で地金自体がガスを包蔵している場合は数値にずれが生じる場合があります。またエレクトロ・フォーミングなどで作成した中空タイプのジュエリーにはこの鑑定方式は使用できません(中空部分の算出ができないため計算式で数値を計ることができない)ので、あくまでもひとつの目安、として参考にします。
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(水)試金石法(タッチストーン法)
金の品位(カラット)を調べる際に、昔からよく使われてきた方法です。「試金石」といわれる金を試すための石を使った鑑定方法で、道具立てが簡単なうえ熟練すれば0.5%以内の誤差の精度でカラット単位の判定が可能です。ただ、ごくごくわずかですが鑑定のために製品の一部を削り取る必要がありますので、厳密な意味での完全な非破壊による鑑定とは言えません。
鑑定方法はシンプルで、黒くてなめらかな表面をした試金石(おもに那智黒が最適とされる)に製品をこすりつけてほんの数ミリグラム程度こすりとり、石の表面に条痕をつけます。その条痕と観察して、同じ色あいに該当すると思われる試石棒(ニードルとも呼ばれる。カラット毎の試験用の金の針)を選んでその隣に試石棒で条痕をつけます。この2本の条痕の色合いを比較して、ほぼ同じならばその試石棒と同じカラットの金であるとみなします。
最後に確認のため判定したカラットで実際にあっているかどうか、2本の条痕を酸と反応させて変化を観察して確認します。金のカラットによって酸との科学反応が異なるので、この性質を利用して判定します。(下表参照)
| 金のカラット |
硝酸 |
硝酸 + 灰 |
王水 |
| 純金 (K24) |
溶けない |
溶けない |
ゆっくりと溶けて無色になる |
| K22からK18 |
溶けない |
溶けない |
じょじょに溶けて暗緑色または暗橙色に変わる |
| K16からK14 |
溶けない |
溶けて茶褐色に変化する |
溶けて暗緑色に変わる |
| K12からK9 |
溶ける |
溶けて茶褐色に変化する |
早く溶ける |
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(木)蛍光X線分析装置
専用のマシンによる、X線を使用した鑑定方法です。ほぼ非破壊で対象物の鑑定が正確に行えるため、現在では最も最善の鑑定法だとされていますが、マシンが高価であることと、X線をを使用するので特別な許可が必要で、保管場所に制限があるなど、あまりまだ一般的に普及していない方法です。
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| 測定器の引出しに製品を入れます。 |
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鑑定開始すると結果が出力されます。 |
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鑑定結果。成分比率まで正確にわかります。 |
上記鑑定結果は当店のブレスレットを測定したものです。鑑定結果で金が99.51%、銀が0.49%とごく微量に検出されておりますが、これは加工の際に行うロー付け作業の際に使用するロー剤の銀成分が検出されたものです。この製品は純金製であるといえます。
大美純金堂では、このように定期的に完成した製品の成分を細かくチェックして、製品の向上に努めています。
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